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失敗しないために

サンゴ、イソギンチャク,魚飼育の失敗例

これまでの飼育経験から、サンゴやイソギンチャク、魚を駄目にしてしまった例をご紹介します。

 

〜水槽セット時に注意〜

ライブロックを、洗わずに(キュアリングを行なわずに)入れた水槽に、

 その後すぐサンゴをレイアウトしたら、翌日に水槽崩壊・・・・・。

 

底砂を敷かずに、イソギンチャクを飼育したら、微量元素欠乏と思われる症状で、

 イソギンチャクが日陰に隠れて、その後死亡。

 

クーラー無しで飼育したら、水温が30℃まで上がり、イソギンチャク、海藻が死亡。

 

セット直後の水槽にいきなり、沢山の魚を入れたら、1ヶ月後には半数に減っていた。

 →魚は様子を見ながら、少しづつ増やしていきましょう。

 

〜日頃の飼育管理に注意〜

水槽をフタ無しで飼育していると、蒸発が激しく、頻繁に淡水を足していたが、

 飼育水の比重が高くなりすぎたので、一気に比重を下げたら、LPSサンゴがショック死。

 

水槽をフタ無しで飼育していると、蒸発が激しく、毎日足し水をしていたが、

 人工海水を溶かす水道水のケイ酸濃度が高く、飼育水にケイ酸が蓄積。

 LPSサンゴがポツポツと死亡。。

   →ケイ酸除去剤使用後は改善。ROろ過水や雨水の使用でも改善。

 

ケイ酸除去剤を規定量の2倍入れたら、微量元素を急激に取りすぎた為か、

 すべてのサンゴの開きが悪くなり、LPSサンゴの一部が死亡。。

 →ケイ酸除去剤を規定量まで減らす(または取り除く)と、改善。

 

イエローポリプに給餌しなかったら、だんだん小さくなって消えてしまった。

   →給餌している水槽では問題なしです。

  イエローポリプの横に赤ゴケが発生してから、それが餌になったらしく、

  イエローポリプも大増殖しました。

 

サンゴがメインの水槽で、設置後半年以上経過したが、

 LPS(コエダナガレハナサンゴ)の開きが悪くなってきた。。

 →換水頻度をそれまでよりも増やすことで回復。

 

底砂を敷いていなかった水槽に、

 生体を入れたままアラゴナイト底砂を全量まとめて投入したら、魚が死亡。

 →既存の水槽にアラゴナイト底砂を追加するときは、

  一旦生体を外に出して水が透明になってから戻すか、

  洗った砂を数回に分けて少しづつ入れましょう。

 

いろいろな添加剤を試験中に、規定量よりも多く(5倍から10倍)入れたらサンゴの状態が悪化。

 →添加剤は説明書をよく読み、規定量を守ってご使用ください。

 

 

 

〜厄介者!?〜

シッタカ貝(厄介者では決してありません。この貝さんは)が、

 ライブロックの上を移動するときに、サンゴに当たり、サンゴが落ちて死亡。

 →サンゴの置き方を変えるか、

  リーフボンドで接着したり、ナイロンバンドで固定するほうが良いでしょう。

 

オレンジ色のウミウシが繁殖して、ソフトコーラルを食べた!

 

 

斑模様の貝がイエローポリプを食べた!

 

 

せっかく大切に飼育してきた魚やサンゴが、悲しい目にあわないように、

少しでもこの失敗例がお役に立てば幸いです.。+*

 

 

 

 

 

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水槽で発生する厄介者

よく水槽内を観察してみると、入れたはずのない小さな生物が、

勝手に増えているのを発見することがあります。

それが、ケヤリだったり、海藻ならば嬉しいもの。

しかし、時には、とっても厄介なものも発生しています。

発見されたら、すぐに対処を。。

 

・カーリーアネモネ

 刺激毒が強く、他のサンゴを攻撃する上に、見た目にもよくありません。

 また、繁殖力も強く、水槽内で増殖しやすいのが特徴です。

 対策としては、市販のカーリー駆除薬を使用するのが良いでしょう。

 もしくは、ペパーミントシュリンプに食べてもらうという方法もあります。

 とにかく、数が少ないうちに駆除してしまいましょう。

 

 注)ペパーミントシュリンプはサンゴも食べてしまう危険性はあります。

 

・ソフトコーラルを食べるウミウシ

 ウミウシの仲間には、ソフトコーラルを食べてしまうものもいます。

 ピンク色や黒色で、トサカに似たウミウシがソフトコーラルに貼りついていたら、

 ピンセットで取り除いてやりましょう。

 

・ソフトコーラルを食べる貝

 斑模様の貝はソフトコーラルを食べます。

 見つけたら取り除きましょう。

 

 

 

トサカモドキのウミウシ!? 
このウミウシの卵…!
がおーっ……

 

 

 

 

 

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サンゴと水流について

水流を喜ぶサンゴたち

大部分のサンゴは、

生きていくために水流を必要としています。

水流は、

 養分吸収を助けたり、

 サンゴ表面の汚れた粘膜を洗い流したり、

 餌を運んだり…

と、重要な働きを担っているようです。

水槽中では、

 ライブロックや

 底砂へのヘドロ堆積を防止することも、

水流の大切な役割のひとつです。

 

海水魚の愛好家たちは、

水槽内に小型の水中ポンプ(パワーヘッド)を

複数設置して、

サンゴを状態良く飼育しています。

 

海道システムは、

水槽内にゆったりとした水流が生まれますが、

より強い水流が必要な場合は、

吐出ノズルの片方に、付属のキャップを詰めると、

片側から強い水流が出てきます。

 

また、ポンプを追加するときのために、

コードの逃しスペースを確保してありますので、

それを使用して、2つ目のポンプをつけることも可能です。

 

この場合、強い水流を直接サンゴに当てることは避けましょう。

 

 

 

 

 

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お留守にするときは

これがサンゴを落として突き進むこともある。。

ほかのペットと違って、魚やサンゴたちは連れていけませんから、

留守にするときは、すこし心配です、、

 

 

コケ取りのシッタカ貝などを入れている場合

サンゴの落下事故が発生することがあります。

特に貝などが入っていなくても、意外に多いサンゴ落下事故。

防止のために、

サンゴを、サンゴ用の水中ボンドでライブロックに固定しておくのが良いでしょう。

 

2〜3日以上や、乾燥した冬季におでかけの場合

飼育水の蒸発、ポンプ空転事故を避けるため、

忘れずに、水槽にフタをしましょう。

 

冷却ファンをご使用の場合

特に飼育水の蒸発が激しくなりますので、

ろ過槽の水位線ぎりぎりまで水位を上げておきましょう。

ただし、そのまま放置は、2〜3日が限度です。

 

弱っているイソギンチャクや大きめのサンゴがある場合

残念ですが、取り除いて、万が一の死亡時の水質悪化を予防すべきです。

 

照明は、市販のタイマーで自動消灯させると良いです。

 

 

準備万端にして心置きなくお出かけを!

 

 

 

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サンゴの落下事故を防ぐ

ナイロンバンドで止める

私たちの試験水槽での、

サンゴ死亡原因の30%ほどは、

落下事故だったと思います。

 

サンゴレイアウト水槽では、

ライブロックを使った

立体的な岩組みを作る場合が多いです。

このとき、サンゴは

岩の窪みなどにそっと置くことになるかと思います。

うまい具合に、サンゴと窪みがピタっと合って、

安定してくれると良いですが、なかなかそうはいきません。

 

その結果、

ちょっとした地震や水流、生物…例えばコケ取りのシッタカ貝の活動によって、

落下事故が発生してしまいます。

 

このようにも

落下したサンゴをそのままにしておきますと、

接触部分が壊死しますので、

速やかに戻してあげましょう。

水槽立ち上げ初期で、水質が

不安定な時期ほど、

その壊死部分の回復が悪くなります。

 

サンゴの落下事故を防ぐためには

下記が有効です。

@水中ボンド(サンゴ専用)を用いて、

  サンゴをライブロックに接着固定する。

Aサンゴの土台が枝状のものは、

  ナイロンバンドでライブロックに縛り付ける。

 

水中ボンドを使った直後は、

プロテインスキマーの泡立ちが悪くなりますが、

数時間しますと元に戻ります。

 

 

 

 

 

 

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